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FOCUS

贅沢なプログラムで贈る東京バレエ団の〈ウィンター・ガラ〉

 

 オレリー・デュポンの『ボレロ』が観られるというニュースに歓喜したバレエファンも多いことだろう。
2016年8月1日よりパリ・オペラ座芸術監督にすでに就任しており、ディレクターとしての手腕も期待されている。32年前からパリ・オペラ座に在籍し、同バレエ団を知り尽くしているデュポンだからこそ、実現できることもあるだろう。

 今月12月23日よりBunkamuraル・シネマ他にて上映される映画『ミルピエ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』にデュポンも出演しているが、舞台直後の後輩バレリーナに「あなたは本当に素晴らしかったわ」と興奮して声をかける姿に感銘を覚えた。ダンサーとの信頼関係もしっかりと築いてゆく芸術監督になるに違いない。
 2014年に勅使川原三郎と共演した『睡眠 -Sleep-』が注目を浴びたが、デュポンのコンテンポラリーが『ボレロ』で観られるのは嬉しい限り。2015年に42歳でパリ・オペラ座のエトワールを引退したデュポンの舞台だけに見逃せない。

 ベジャール作品ではこの『ボレロ』のほか、『中国の不思議な役人』も上演。東京2公演、神奈川1公演の計3公演となるが、すべてに出演する木村和夫は、”中国の役人”としてこれが最後となるので要必見。その他はダブルキャストとなり、首領役を柄本弾/森川茉央、娘役に宮川新大/入戸野伊織が配役されている。ベジャールがフリッツ・ラング監督の映画にインスパイヤされて生み出された『中国の不思議な役人』の、退廃的且つ甘美な世界観を堪能したい。

 さらに、東京バレエ団初演となるジェローム・ロビンズ振付の『イン・ザ・ナイト』の上演も決定している。ロビンズといえば、『ウェストサイド物語』を生み出した振付家としてあまりにも有名。『イン・ザ・ナイト』は、ショパンのノクターンの乗せて男女の機微を描いた作品となっており、洗練されたニューヨーク・テイストのステージが楽しめるだろう。
 また、元ニューヨーク・シティ・バレエ団(NYCB)プリンシパルのベン・ヒューズと元モーリス・ベジャール・バレエ団(BBL)の小林十市が振付指導に入る。キャストはこれからの発表となるが、最新情報も追ってお知らせするのでお楽しみに。

 

『中国の不思議な役人』C) Kiyonori Hasegawa

『中国の不思議な役人』C) Kiyonori Hasegawa

公演情報

東京バレエ団〈ウィンター・ガラ〉
2017年2/22(水)、23(木)Bunkamuraオーチャードホール
http://www.nbs.or.jp/stages/2016/winter/program.html

2017年2/25(土) 神奈川県民ホール 大ホール
http://www.kanagawa-kenminhall.com/detail?id=34615