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冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』<対談>  辻本知彦 × 風間無限

 世界的シンセサイザー奏者・冨田勲の追悼特別公演として、冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』」の上演が決定した。長年温めてきた冨田の原案と音楽構想が、ここに実現。「宇宙への夢と希望」をテーマに、バレエダンサーの風間無限、3DCGバーチャル・シンガーの初音ミク、オーケストラとシンセサイザーによる共演となる。宇宙への旅を夢見る主人公コッペリウスが、異界からやってきた初音ミクと出会うことによって展開されるストーリー。

 振付は、辻本知彦。シルクドソレイユのツアーに参加した初の日本人ダンサーとして一般的にもよく知られているが、トップダンサーの服部有吉、大島早紀子、森山未來、白河直子などと多くコラボしてきた。また、コレオグラファーとしても東宝ミュージカル『RENT』の振付を担い、演劇界では蜷川幸雄演出の作品に役者としても出演するなど、ジャンルを超えた活躍が目覚しい。

 初音ミクと共演するコッペリウス役は、バレエダンサーの風間無限。幼少の頃からモーリス・ベジャールの世界に触れ、ドイツのジョン・クランコ・バレエ・スクールで学び、その後アメリカのカンパニーを経て帰国後は、異ジャンルのトップダンサーたちのダンスパフォーマンス『GQ Gentleman Quality –紳士の品格-』への出演のほか、バレエ団の客演も多くこなしている。

 そんなふたりのリハーサル真っ最中に、急遽インタビューに応じてくれた。

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 Q:どんなリハーサルの状況ですか?

 辻本:ミクちゃんは生きた人間として登場するので、どうやって命を吹き込むかそれだけを考えてクリエーションをしています。

 風間:トモさんの頭の中にあるものをどう表現できるか、その見えないところを模索しているのが喜ばしい時間ですね。

 Q:バーチャルシンガーとの共演は、どんな感じですか?

 辻本:モーションキャプチャーはこうなるだろうと想像・計算して振付をするのですが、感度が非常に素晴らしくて            ビックリ! これはいける!と思いました。

 風間:リハーサルの方法としては未知なのでめちゃくちゃ難しい。でも発見と研究に日々取り組んでいるみたいな不思議      な感覚で楽しい。

 Q:おふたりは去年のGQの舞台で初共演されていますが第一印象は?

 辻本:名前がまず宇宙です!「無限」っていい名前。ジャズダンスを本格的に習っていたと聞いて素晴らしい!
          と思いました。

 風間:最初から最後まで純粋にカッコいい人だなと思いました。

 辻本:服装のこと?(笑)

 風間:ちゃんと自分の生き様が出ている哲学的なアーティストだなと。
 
 
 Q:創作はいつもどんな風に進めていますか?インスピレーションはどこから?

 辻本:あらすじやシチュエーションを考えながら、曲を何度も何度も聴いて音楽の中から答えを見つけ出す。
    答えは自分の中にしかない。普段の生き方が映し出されます。

 Q:ダンサーから見てどんな舞台ですか?

 風間:すべての総合芸術として、音楽だけでも素晴らしい。30歳になったのですが、25年間バレエを踊ってきて
    こういう舞台に加われて、諦めずに続けていて本当に良かったと思っています。辞めなくて良かった!

 Q:ふたりのとって宇宙とは?

 辻本:宇宙は「無限」です。数学的なものっていうのかな? …こういう空間なんです。
   (と実際に踊ってみせる。関節が柔らかい無重力を感じさせるムーブメント)

 風間:以前、モーリス・ベジャールさんが「踊るということは心のリズム、宇宙と交信するということだ。
          人は言葉を理解し合おうとして、言葉を使えば使おうとするほど争いになる。
          ダンスは無限の世界に唯一繋がれるものなんだ。私の身体の言葉でみなさんへ愛を伝えます」
    というのを思い出して、僕もその境地に行けたらと考えながら今日リハーサルに向かいました。

 辻本:今のがインスピレーションです!無限の踊りを見て、すごくいいものが出来ると実感できたのが嬉しくて。
    ミクちゃんの振付も自信作です。「感動した!」という舞台にしたい。

 

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公演情報

冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』」
2016年11/11(金)、12(土)Bunkamuraオーチャードホール
http://www.dr-coppelius.com/#landing-1