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【取材レポ】Somatic Field Projectの振付家ワークショップ・ゲスト講師に小㞍健太が登壇

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 振付家の教育環境が少ないことに着目し、2017年度にvol. 0(第0回目)をスタートさせ、振付のためのワークショップを開催している「Somatic Field Project」。振付家・ダンサーの梅田宏明を中心に、振付について多角的に議論する場を設け、日本のコンテンポラリーダンスのシーンの活発化を目指しているプロジェクト。
 本ワークショップは、ダンサーのみならず、演出家・ディレクター、研究者など様々なゲスト講師を招き、A・B・Cの3タイプの講義と実戦を組み合わせて受講できる「振付家ワークショップ」を6月から8月24日(土)まで森下スタジオにて開催された。8月3日(土)の前半は、ゲスト講師にダンサー・振付家の小㞍健太が担い、モデレーターとして梅田宏明と児玉北斗が参加。これまでの出演作を映像とで解説してゆくレクチャー形式のワークショップが行われた。

 小㞍は、世界的振付家イリ・キリアン率いるNDT1に日本人男性ではじめて入団し、マッツ・エック、ウィリアム・フォーサイス、ウェイン・マクレガー、オハッド・ ナハリン、クリスタル・パイトなど数多くの現代振付家作品に出演。クラシックバレエ出身のコンテンポラリー・ダンサーとして知られるが、じつは、「自分ではバレエもコンテも区別したことはないんです。好きなダンスを踊っていたら、コンテンポラリー・ダンサーと呼ばれるようになっていた感じですね」と語る。

 これまでに出演した作品の振付家を、詩的・理論的・数学的でカテゴライズする視点は非常に興味深く、数学的な創作作品については、「踊るというよりは動くという感覚だった」と振り返り、一番影響力を与えられた師匠イリ・キリアンについては、「もっとも詩的な振付家で、作品のコンセプトに加え、なぜその振付になるのかという背景や動く必然性を話してくれて、想像する力を深めさせてくれました」。

 「(ダンサーとしての)振付と音楽の関係性については、音楽に限らず、劇場で聞こえる物音や人々の呼吸などの”音”も感じ取り、どう身体で表現できるのだろうかと考えます」。感覚的にさまざまな音を音楽として捉え、動きの想像に繋げていく点が、資質の高さと表現力の深さを再認識させられた。

  振付家の育成と発展に有意義なワークショップを今後も期待したい。

「Somatic Field Project」主催の次回のワークショップは、下記の公式ウェブサイトで掲載予定。
http://hiroakiumeda.com/somatic.html