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振付家・川崎悦子が語るミュージカル『HEADS UP!』

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 1983年の一世風靡セピア『前略、道の上より』の振付家デビュー以降、シンガーソングライターのステージング、ドラマ、映画のダンスシーンや舞台の振付など幅広く手がけてきた川崎悦子。近日の舞台では、2015年9月の『Clementia クレメンティア』で構成・演出・振付を務め、異ジャンルのアーティストたちを見事に融合。宮尾俊太郎が優雅に舞い、大貫勇輔がジャズダンスで観客を魅了、会場は満場のスタンディングオベーションで大成功を収めた。
 昨今ではジャズダンスという言葉自体をあまり聞かなくなっているが、バレエテクニックをベースに洒脱さと自由なリズム感で「これぞジャズダンス!ザッツ・エンターテインメント!」の真骨頂を見せてくれた。

 その振付家・川崎悦子が今回挑むのが、舞台の裏方にスポットを当てたミュージカル『HEADS UP!』
ダンスは、4歳のとき親の勧めでバレエ教室に通うようになり夢中になっていったのだが、じつはお芝居にも興味があった。その後、役者を目指す仲間から、「オーディションに備えて歌やダンスのトレーニングを
付けた方がいい」と言われてダンスを続けるなか、ダンス仲間が「振付できる人を探しているんだけど」
と声をかけられ、「いいよ」と即答。それがゆくゆく一世風靡セピアへの振付に繋がってゆく。力強く躍動感溢れる男たちのパフォーマンスはまさに一世を風舞した。

 「何か自分で創り出すことに興味があったんだと思う」と語るが、振付へのインスぺレーションはどのように生まれるのだろう。
「まず人ありきです。その人を見て、この人がこう動いたらとっても素敵であろうとイメージします。最初に振付を創ってから、キャストに当てはめることはしないですね」
 タイプ別にすると誰が踊っても同じ振りに徹底する振付家とに分かれるが、川崎の場合はダンサーの意見を自由に取り入れる。しかしながら、何もないところから生み出さなくてはならないクリエイターとしての苦労はきっと想像以上だろう。
「どの舞台でも当てはまると思うのですが、形がない何か新しいものを創るとき、舞台のイメージについて演出家や色々なスタッフと話し合いを重ねます。そしてお互い同じイメージに到達したと思っていたものを実際に目に見えるものにしたとき、まったく違うものになっていたというときもあります」
 良い作品を創るために、様々な試行錯誤を繰り返しながら最高の舞台が出来上がってゆく。

 そしていよいよ、ミュージカル『HEADS UP!』の公開である。舞台監督、演出家、制作、大道具、小道具、音響、照明、衣裳係等々、裏方スタッフが総動員で主演する舞台はこれまでになかったのではないだろうか?キャストは、哀川翔、相葉裕樹、橋本じゅん、青木さやか、入野自由、今拓哉、上原理生、陰山泰、芋洗坂係長、岡田誠、川本昭彦、井上珠美、新良エツ子、MINAMI、大空祐飛、中川晃教など、総勢23名という多彩なメンバーが揃った。
「ダンサー、歌い手、役者といった柵を全部取り払って、一つのものを創っていこうという、ひとつのチーム、カンパニーとして団結した舞台になっています」
 
 舞台裏を描いた『HEADS UP!』ならではの裏話は?
「日ごろお客さんに見せないセットを舞台上に出してこなければいけないので、本物の裏方さんが尚一層大変になっています(笑)。通常なら裏方は、舞台袖で役者さんたちに『ガンバってね!』と送り出す役が、袖をとっぱらって全部見せないといけないので、裏の裏というもうひとつの作業が増えている状況です。でもだからこそ、圧巻です」

公演情報

ミュージカル『HEADS UP!』
2015年11/13(金)~23日(月・祝) KAAT芸術劇場
http://m-headsup.com/