平山素子、加賀谷香、原田薫の3人がはじめて舞台で結集する。
そのタイトルも『Femme Fatale（ファムファタール）』。
演出・振付の平山素子によると「これは、濃密な未来に向かう儀式」であるという。確かに”濃い女たち”である。3人ともそれぞれが振付家でもあり、強い個性がぶつかり合う舞台となることは容易に想像できる。どんな闘いが繰り広げられるのか、はたまた融合を見せてくれるのか、イマジネーションが膨らむ。

　平山は、世界的プリマのスヴェトラーナ・ザハロワからの熱いリクエストに応え、自身の振付作品『Revelation』を提供、日本代表のフィギュアスケート選手の振付指導にあたるなど華々しい活躍ぶり。
　加賀谷は、広崎うらん、HRカオス、森山開次、前田清実などとジャンルを超えた多くの作品に関わり、近松門左衛門を題材にした『エゴイズム』で、第6回ダンスフォーラム賞を受賞し、今年の秋10月に再演が決定している。
　原田は、”ジャズダンス界のカリスマ”の異名を持ち、三谷幸喜や荻田浩一などのビッグネームたちとコラボも手掛け、
『清州会議』や『任侠ヘルパー』などの映画にも振付作品を提供している。
　この第一線を走り続けている女たちが、どんな魔性を露わにしてくれるのか、出会いに期待したい。