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ユニバーサル・バレエ2015年の日本公演があと2ヶ月後に迫る。
1984年に韓国初の民間バレエカンパニーとして創立され、翌年85年には初来日公演を果たしているが、その知名度を一気に高めたのは11年の『ジゼル』ではないだろうか。コール・ド・バレエに至るまでのテクニックの確かさと完成度の高さで日本の観客を唸らせた。
翌12年の《This is Modern》では、イリ・キリアン、ウィリアム・フォーサイス、オハッド・ナハリンの3大振付家作品を携え来日。『小さな死』では官能的な表現力で圧倒、『ゼックス・タンツェ』ではコミカルな躍動感で会場を沸かせ、『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』では心地よい緊張感で満たし、『マイナス7』に至っては集団的パワーを爆発させた。続いて13年の『白鳥の湖』、14年の《ユニバーサル・バレエ30周年記念来日公演》では古典とコンテンポラリーの2部構成で内容の濃い舞台を披露。
そして今年15年、ユニバーサル・バレエが選んだのは『ドン・キホーテ』全幕。コンテンポラリー色が強いと思われていた同バレエ団だが、今一度古典に戻るという意図を含んでいるという。主演のプリンシパル、カン・ミソンはキーロフ・バレエ・アカデミーに留学し、基礎技術を身に付けたバレリーナ。コンスタンチン・ノボショーロフは自国でロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミーを卒業し、04年に同バレエ団に入団。昨年プライベートでもパートナーとなったというふたりの息の合った舞台に期待したい。
公演情報
ユニバーサル・バレエ2015年『ドン・キホーテ』
2015年9/23(水・祝)びわ湖ホール
2015年9/25(金)兵庫県立芸術文化センター
2015年9/27(日)文京シビックホール
2015年9/30(水)愛知県芸術劇場
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