「踊りは気持ちだ！」をコンセプトに、2001年に日本大学藝術学部のジャズダンスサークルから派生したダンスグループ。結成当時のメンバーから入れ替わりを経て、現在は約11人体制で活動している。「演劇×ダンス」と唄っているように、演劇的な要素を取り入れた「劇場型ダンスエンタテインメント」集団である。

　リーダーの伊藤今人は、梅棒の”頭脳”である中心的人物。グループ名の由来は、本来は「太梅（フトウメ）」だったのを、「梅棒（ウメボウ）」と言い間違えられたことにより定着。梅棒の「梅」は影のリーダーと言われる梅澤祐介の苗字からとっており、梅棒の〝骨格”で知られる。

　日本のストリートダンス界最大と言われている「JAPAN DANCE DELIGHT」コンテストで、2009年の『JAPAN DANCE DELIGHT vol.16』にて特別賞を受賞、2012年に国内最大の振付けコンテスト『Legend Tokyo chapter.2』でダントツの票を集め優勝を勝ち取った実績も持つ。
　
　梅棒のダンススタイルは、J-POPのヒット曲に乗せ、ダンサーがステージいっぱいに整列し、全員が同じ振付を同時に踊る上半身の動きを主流としており、集団的エネルギーを爆発させている。第4回『クロス ジンジャー ハリケーン』は、梅棒のメンバーのみによって行われる初の公演。リーダーの伊藤の「妥協しない」という強い姿勢に期待がかかる。一体どんな『ハリケーン』を巻き起こしてくれるのか、彼らの弾けるエネルギーをともに体感したい。