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「こんなダンスがあったのか!」
オハッド・ナハリンの作品をはじめて観たときの衝撃。丸い円になって椅子に座るスーツ姿のダンサーたち。ほぼ椅子から離れない体制でありながら、暴力的なほどの躍動感。激しく圧倒的な爆発力。呪術的な音楽と今まで観たこともない突き抜けた感性で、観客を驚嘆させた。
オハッド・ナハリンはイスラエル生まれの振付家。22歳からバットシェバ舞踊団でダンスをはじめ、75年にマーサ・グラハムに招かれマーサ・グラハム舞踊団に入団。90年にバットシェバ舞踊団芸術監督に就任。
ナハリンの独自の世界観は、ネザー・ランド・シアターなどのコンテンポラリー界のみならず、パリ・オペラ座バレエ団、スペイン国立ダンスカンパニー、ユニバーサル・バレエなど多くの海外のバレエ団をも虜にしている。ナハリン率いるバットシェバ舞踊団は多くの若手ダンサーたちで構成されており、国内外合わせて毎年250以上の公演を行う精力的なカンパニーである。
本公演では、ナハリンの代表作をハイライトシーンで繋ぎ、一挙に見せるという趣向となっている。ナハリンの驚異的な発想力にどこまで付いていけるのか、ナハリン・ワールドにどっぷりと浸ってみたい。
『Sadeh21』
公演情報
バットシェバ舞踊団『DECADANCE-デカダンス』
2015年10/4(日)KAAT芸術劇場大ホール
http://www.kanagawa-arts.or.jp/tc/detail?id=33675#.VfFxfHKCjEU
2015年10月7日(水)愛知県芸術劇場大ホール
http://www.aac.pref.aichi.jp/syusai/decadance/index.html