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元マリインスキー・バレエのプリンシパル、ミハイロフスキー劇場バレエ(旧レニングラード国立バレエ)芸術顧問のファルフ・ルジマトフ、日本舞踊家・藤間流の藤間蘭黄(ふじまらんこう)、そして元ボリショイ・バレエ団ソリストでありブリヤート共和国国立歌劇場芸術監督の岩田守弘が集結。
その演目名は、<『信長 -NOBUNAGA- 』バレエ&日本舞踊出会い>。まさに「様式を超えた夢の響宴」である。
ルジマトフのハマリ役である『シェヘラザード』の金の奴隷は、彼の右に出るものはいないと言われているが、2004年にルジマトフにために創作された笠井叡振付の『レクイエム』での修道僧や『UZME』のスサノヲ役、07年の岩田守弘振付の『阿修羅』など、東洋の人物を踊る機会が増えている。
そのルジマトフを引き合わせたのは、江戸時代から続く藤間流の日本舞踊家、藤間蘭黄。日本舞踊協会、国立劇場、国立文楽劇場などの舞台の他、ヨーロッパ、アジア、中近東など海外公演の出演機会も多い。本公演では作・演出・振付を務め、明智光秀や藤道三としても登場する。
ルジマトフと度々コラボ・共演している岩田は、『阿修羅』の振付で好評を博し、振付家としても知名度を高めている。本公演では藤間の台本に沿ってルジマトフに振り付けるコレオグラファーも務めるが、豊臣秀吉として出演。ボリショイ・バレエ団退団後もまったく衰えを感じさせない岩田の踊りも必見だ。
そして、ルジマトフがどんな「信長」を見せてくれるのか。興味は尽きない。
琴、太鼓、笛、小鼓、大鼓のオリジナル邦楽曲と舞踊との融合にも期待したい。その他の同時上演として、ルジマトフ・藤間・岩田それぞれのソロ作品も予定されている。
公演情報
『信長~NOBUNAGA~』バレエ&日本舞踊 –様式を超えた夢の響宴-
2015年10/11(日)、12(月・祝)国立劇場小劇場
http://www.russian-arts.co.jp/k01.pdf