ページの先頭です。

HOT TOPICS

下村由理恵×山本隆之×佐々木大の主演で贈る、松崎すみ子バレエ団『幻覚のメリーゴーランド』

ニュース

 下村由理恵×山本隆之×佐々木大が再び集結し、『幻覚のメリーゴーランド』に主演する。
この3人のコラボは、この8月の佐々木美智子バレエスタジオ主催公演『AΝ’AΓKH―宿命―』で好評を博したばかり。
大阪・八尾プリズムホールでの1日限りの公演であったが、ヴィクトル・ユーゴー原作の『ノートルダム・ド・パリ』を題材にした篠原聖一の演出・振付の新作は、選曲を含めてのオリジナル作品であった。悲劇のなかのユーモアセンス、見ごたえある群舞、主演の下村由理恵×山本隆之×佐々木大による圧巻の表現力は、すでに再演への声も聞かれるほど。
本公演『幻覚のメリーゴーランド』では、この3人の出演と篠原もキャストに加わる。

 

  松崎すみ子バレエ団こと、ピッコロバレエ団は1966年に設立。ピッコロはイタリア語で小さいを指すが、
「“子供たち=ビッコロ”に夢を与える」の指針のもとに創設者松崎すみ子によって数々の創作バレエが誕生した。1993年『ドラキュラ+赤い靴』『儚くもいとおし』の平成5年度文化庁芸術祭賞受賞、2001年の『オンディーヌ』で平成13年度文化庁芸術祭優秀賞受賞するなど、振付家としての手腕を発揮し続けてきた。

『幻覚のメリーゴーランド』は1996年『夢想=Le Fow』の初演から、タイトルや内容を改訂・再構成しながら今回で4回目の公演となるがそれだけに振付家・松崎の作品への深い愛情とこだわりが感じられる。本公演「夢と現実・愛と狂気」を、実力派ダンサーたちがどのように魅了してくれるのか楽しみである。

また同時上演『鳥』に主演の元Kバレエカンパニーのファースト・ソリスト、橋本直樹も見逃せない。
2014年〈ダンス プレミアム ガラ〉の『ドン・キホーテ』、2015年の『ドラマティック古事記~神々の愛の物語~』やバレエシャンブルウエストの『トリプルビル』への出演など、テクニック・表現力ともに充実期にある橋本の踊りも見ごたえのある舞台となるだろう。元法村友井バレエ団プリンシパルの西田佑子とのパートナリングにも期待したい。

さらに、同バレエ団創設者の娘である松崎えり振付・出演の『vulcanus』(ヴルカヌス)の上演も決定している。イリ・キリアンや中村恩恵の作品への出演経験、振付家としての新国立劇場への出品など、今後のさらなる活躍が有望視されている。
『幻覚のメリーゴーランド』『鳥』『vulcanus』の創作バレエの醍醐味をじっくり味わいたい。

公演情報

松崎すみ子バレエ団『幻覚のメリーゴーランド』『鳥』『vulcanus』
2015年12/23(水・祝)東京芸術劇場プレイハウス
http://www.geigeki.jp/performance/20151223p/