このパンツ姿のふたりを侮ってはいけない。
　2012年にコンドルズ・デビューした若手のスズキ拓朗（白パンツ）を見て「メンバーに入れて良かったね」と思ったのは私だけではあるまい。
　実はスズキはダンスカンパニー「チャイロイプリン」主宰者であり、受賞暦はざっとご覧の通り。横浜ダンスコレクションEX奨励賞、第46回舞踊批評家協会新人賞。第9日本ダンスフォーラム賞、演出家コンクール最優秀賞、杉並演劇祭優秀賞、第3回世田谷区芸術アワード飛翔舞台芸術部門第１位受賞など、かなりのツワモノなのである。
　桐朋学園芸術短期大学で演劇・パントマイム・ダンスの基礎を学び、ブッパダール舞踊団のワークショップ公演に参加したことがきっかけとなりコンテポラリーダンスに開花。セリフや歌などを混ぜ、子供から大人まで楽しめる作品を創作し続けている。

　平原慎太郎（黒パンツ）もかなりスゴイ。
2004年から07年まで金森譲率いるNoismで活躍。11年にコリアインターナ ショナルモダンダンスコンペティションの最優秀振付家賞受賞。13年には文化庁より新進芸術家に与えられる在外研修制度にてスペインへ派遣。舞台作品の企画、運営や振付、舞台衣裳等を制作する「OrganWorks」を主宰。
　2014年9月に青山円形劇場で初演された〈大植真太郎×森山未來×平原慎太郎『談ス』〉のコンテンポラリーダンス公演が好評を博し、2016年の3月から神奈川を皮切りに沖縄までの全国公演が決定。組体操のような力技・自由自在なのフリースタイル・斬新なユーモアセンスで観客を釘付けにした。
　
　本公演は今回で3回目の上演となる『ハラホロヒレハレ』の他、新作デュオと新作ソロも披露する。詳しくは下記URLを要チェック！