第21回目を迎える〈東急ジルベスターコンサート2015-2016〉の大晦日カウントダウン・コンサートにシルヴィ・ギエムの出演が決定！！

　2015年で引退を表明している彼女のこれが最後の舞台となる。ギエムの海外引退公演の最後の地が日本で開催されるという、日本ファンにとってはこれ以上にない最高の贈り物となるだろう。
　史上最年少の19歳でエトワールに任命、その後24歳でパリ・オペラ座から英国ロイヤル・バレエに移籍した出来事は、フランスの国家的損失とまで表された“事件”となった。「100年に一度の逸材」のギエムに影響された巨匠振付家も多く、彼女の存在が創作への原動力をもたらした。超人的なテクニックは「強靭な肉体」と称され、伝統から解き放たれた演技や表現力、強い意思を貫くスタイルは他に追随を許さない孤高の天才とも呼ばれた。

　そのギエムが、カウントダウン曲にモーリス・ベジャール振付の『ボレロ』で有終の美を飾る。コンサートは二部構成になっており、指揮者には大友直人、管弦楽は東京フィルハーモニー交響楽団、司会に宮本亜門、ソプラノの小川里美、バリトンの与那城敬、若手ヴァイオリニストの成田達輝と山根一仁が出演。
　ギエムのラスト・ステージには東京バレエ団のダンサーが華を添える。この歴史に残る瞬間をしっかりと見届けたい。