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谷桃子バレエ団の『眠れる森の美女』、初の全幕上演

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 1949年の設立から全幕では初となる谷桃子バレエ団の『眠れる森の美女』が開幕する。
 演出・改訂振付は、元キーロフ・バレエ団(現マリインスキー・バレエ)プリンシパルのエルダー・アリエフ、監修は同バレエ団出身のイリーナ・コルパコワ。アリエフとコルパコワは、今年4月の新作公演『海賊』でもコラボしているが、登場人物から奴隷アリやビルバンドを大胆にカットし、海賊の首領コンラッドによりフォーカスを当てた作品に創り上げた。
 もともとのオリジナルにはアリとビルバンドは存在しなかったとも言われているので、より原作に近い形を取ったともいえるだろう。バレエ団によって様々な解釈のバージョンが上演されるのは、バレエファンにとって楽しみが増えることにもなる。

 本公演の舞台美術・衣裳は、新国立劇場バレエ団の『白鳥の湖』、『ドン・キホーテ』や『アンナ・カレーニナ』などの衣裳・舞台美術も手がけているヴャチェスラフ・オークネフ。
 そして、同バレエ団へは初出演となる舘形比呂一がカラボス役で登場。男性版のカラボスといえば、昨今では東京バレエ団のウラジーミル・マラーホフが名高いが、舘形が得意とする妖艶で神秘的な雰囲気にぴったりの配役。きっと妖しい存在感を放ってくれることだろう。

舘形比呂一

 トリプルキャストでの上演は、オーロラ姫に永橋あゆみ、植田綾乃、佐藤麻利香、デジレ王子に三木雄馬、檜山和久、山科諒馬、リラの精は佐々木和葉、馳麻弥、林麻衣子がキャスティングされている。カンパニー初の全幕上演で、どのような新境地を開いてくれるか期待したい。

公演情報

谷桃子バレエ団『眠れる森の美女』
2016年1/15(金)~17(日)東京文化会館
http://www.tanimomoko-ballet.com/news/company/index_news.php?g=0