INTERVIEW
いつも感動をありがとう!素晴らしきダンサーたち
2015年5月からこれまで60人のダンサーにインタビューに応じていただいた。その中から今回はVol.21からVol.40までのダンサーに再度ご登場いただき、印象深い言葉や力強いメッセージを、感謝の意を込め改めてお送りしたい。
「落ち込んだあとは、今までよりもさらにステップアップできるということが経験上あるので、負のエネルギーをプラスに変えられるようにしたいと思っています」
「怪我もひとつの出合い。怪我をした人の痛みが分かる。怪我をした人へのヘルプの仕方が解る。怪我をして良かったと思います」
「ダンス以外のことを伝えてゆく人間でありたいし、それがダンサーと社会がつながる手段であってほしい。どう社会と繋がってゆくか、やり続けることです」
「こういう世の中で何を発表するのかということが、年々強くなっていく自分の中の課題です」
「身体の不調でも、どんなに身体が痛くても自分ができることをします。身体の痛みがないダンサーは羨ましいと思いますが、この身体が自分と思って受け入れています」
「僕には、荒々しさ、破壊力といった表現力があると自分ではあまり感じていないんですが、それが分かっているからこそ、あえてそういう表現に挑戦したい。身体もそうです。同じことばかりを繰り返してはいけないという思いがあります」
「僕が目指すダンサーは、舞台創りができ、パートナーの良さを引き出しつつ舞台の流れを把握できる人。このダンサーがいたから素敵な舞台だったんだと感じられる存在です」
「心が、『踊らないとしょうがない』と言っているんです。たとえ舞台がないときでも、普段の生活でもダンスのことを考えている。自分にいつも正直に踊れるダンサーでいたい」
「20代前半で『ジゼル』に主演したとき、私はまだこんな深い悲しみを背負ったことがないと感じました。なので今やっと役に追いついてきたと感じています。バレエダンサーとして踊る期間は限られているので、一つひとつを大切に踊りたい」
「AIなどの出現で世界はものすごく変化してゆくと思いますが、身体まで浸食されたくないという思いがあります。身体は不便で効率は悪いけど、不自由さの中でかけがえのない何かになる。踊りまで便利になってしまったら、たぶん世界は崩壊すると思います」
「振付をするときに一番大切にしているのが、自分が楽しめているかどうかです。踊りにも同じ事が言えると思うのですが、振付はその人の感性がそっくりそのまま表れます。その人が楽曲をどのように聴いているのか、どのように見えているのか、空間をどう感じているのかが表れます」
「特にテクニックがすごいわけでもない、スタイルがいいわけでもない。そんな僕がここまでこられたのは本当に恵まれている」
「僕は人が好きなんです。踊りたい演目が特にあるわけでない。そのためにバレエをやっているわけでないから。なぜ踊っているかというと楽しいから。それだけです」
「不安を感じないようにするためにどうすればいいかを考えます。悩んでいる時間がもったいないので、その分レッスンに励むようにします」
「自分には野心という言葉がまったく思い当たらず(笑)、でも自分自身に未来は感じています。どんなテーマ、どんなシチュエーションであっても自分にとってのダンスはいつもそこにあるので不安はまったくないです。ダンスに向き合い続けていきたい」
「辻本くんと島地くんから、『またいっしょに踊ろうな。そのステージを用意しておいてくれよ』と別れたんです。その言葉をかけてもらわなかったら、ここまでやれてこられなかったかもしれない」
「なぜその音楽で踊るのか…身体がその音楽を越えないうちは、音楽の印象だけで終わってしまう。つまんない。身体がその音楽を越えた時に、その音楽で踊る必然を感じる」
「人生は一度しかないので、どうエンジョイして生きていけるか。私にはバレエしかないので、これに賭けるしかない。楽(らく)をするのとは違って、楽しむための努力、人生をより良くしていくための努力。人生をエンジョイしたいです」
「選択肢がないという人生は一番辛いことだと思います。いつでも自分は他の道を選べる。それならもう少し頑張ってみようと思えました」
「再演するチャンスをいただいたときは、次はこんな風に見せたいという想いが沸くでしょうし、こういう経験ができることに感謝しています。ダンサーとして幸せです」